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裏か表か

今日の未明、皆既月食が見られました。

月が隠れるまで何度か眺めていたのですが、月を通して地球の姿を見ているようで、不思議な気持ちになりました。

 

さて本日ご紹介するのは、M様からオーダーをいただきお作りしたリングです。

これまでにも複数のジュエリーをオーダーしてくださっているお客様で、今回はアメジストのリングを作りたいとのご相談でした。

M様がある程度イメージされていた石の形状があり、最初はそれに合わせて特注カットのアメジストをご用意する方向で考えていましたが、店頭で販売していたアメジストの色を気に入ってくださりそちらを使用することに。

 

完成したリングがこちらです。

アメジスト(スコロライト)のリング

珍しいカットが施されている石に見えるかもしれませんが、実は表裏が逆になる向きで留めています。

見えている部分は、通常は裏面になる部分なのです。

「この向きの方が良いかも」というM様のアイデアをきっかけに、こちらのリングが生まれました。

カット精度の良い石だったこともあり、とても素敵な仕上がりになったと思います。

 

正面から見ると、このような感じです。

アメジスト(スコロライト)のリング

リング部分は、プラチナが10%含まれるシルバー製です。

白い金属がミルキーなラベンダーカラーを引き立ててくれています。

 

ここで、ブログ内では便宜上「アメジスト」と呼んでいるこの石についてご説明を。

この特殊な色はアメジストをある方法で加熱して得られるもので、すべてのアメジストがこのような色になるわけではないと、初めて仕入れた際に説明を受けています。

近年出回るようになってきた宝石で、数年前に仕入れた際には「ラベンダーアメジスト」や「ミルキーアメジスト」と呼ばれていたのですが、最近は「スコロライト」または「ラベンダークォーツ」という流通名が付いていることが多いようです。

 

この石ならではの独特の色味と、印象的なフォルムを楽しんでいただけるといいなと思います。

M様、今回も本当にありがとうございました!

 

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