京都では9月の後半になってもなお猛暑日が続いていますが、長くなっていく影に季節の移ろいを感じたりもしております。
当店にも先月より多くのお客様がお越しくださっていて、皆様少しずつ外出する気分になってきていらっしゃるようです。
さて今回ご紹介するのは、T様よりご依頼をいただきお作りしたペンダントです。
別件でご来店くださった際にご覧いただいていたピンクサファイアをもう一度見たいと、後日改めてご来店くださいました。
そして数日のご検討期間を経て、正式にペンダント制作のご依頼をいただきました。
完成したペンダントがこちらです。
つや消し加工を施したK18イエローゴールド製のシンプルな石枠にセッティングしました。
チェーンは、お客様がお持ち込みくださったものを合わせています。
上品な輝きが目を引くペンダントに仕上がりました。
なお、先ほどは「ピンクサファイア」とご紹介したこちらのルースですが、鑑別書では「ピンキッシュパープルサファイア」の表記になっています。
私の印象ではどちらかと言えば「パープリッシュピンク」の方がしっくりくるような美しいピンク色、そしてカットも素晴らしく、当店でもかなりお勧めのサファイアでした。
しかも、こちらのルースは非加熱。
一般的にサファイアは色の改善や透明感アップなどの目的で加熱処理をしているものがほとんどなのですが、ごく稀に最初から美しい色味を持つ結晶が存在するのです。
サファイアは9月の誕生石ということで、その魅力をもう少しご紹介したいと思います。
サファイアというと、まずはブルーを想像される方が多いと思うのですが、こちらはすべてサファイア。
右から２番目の石は今回お選びいただいたルースですが、ピンク系以外にもイエローやヴァイオレット、この他にもグリーンやオレンジやブラックなどもあります。
また、1つの石に2つの色が見える「バイカラーサファイア」や、六条の星が浮かぶ「スターサファイア」など、様々なバリエーションが楽しめる、個性豊かな宝石なのです。
ご興味があれば、店頭でぜひお気軽にお声かけくださいませ。
今回はサファイアのルースをT様に気に入っていただき、また完成したペンダントにも大変ご満足いただけましたようで、私たちもとても嬉しく思います。
Ｔ様、このたびは誠にありがとうございました。
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